肝機にアンモニアが及ぼす悪影響
実は、これらのアンモニア群が、毒性のある有害物質にあたります。大腸内に発生する・・・・アンモニアは肝臓??
に運ばれ、解毒されますので、通常ならそれほど心配はありません。肝機能さえ正常なら、肝臓で二酸化炭素と結合し尿素となり、腎臓を通り、オシッコと一緒に排出されるからです。
ところが、肝機能が弱っていると、肝臓でアンモニアの解毒が上手くできなくなります。解毒されずに残ったアンモニアは、脳の中枢神経に悪影響を及ぼし、肝性脳症を発症してしまいます。
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肝性脳症の症状としては、物忘れが酷くなる事があげられます。そのまま放置したり、症状が悪化してしまうと、意識障害や昏睡状態に陥る事もあり危険です。
肝機能が低下している方は、他に肝硬変特有の症状がないかチェックしましょう。
肝硬変特有の症状とは?
手の平が赤くなる?
オシッコの色が、異常に濃くなる?
胸が女性のように膨らんでくる?(これは男性のみです)
胸や首の毛細血管が、まるでクモの巣のように、赤く腫れてくる?
朝になっても、疲れが取れない?
白目部分や、皮膚の色が黄色くなる?
アザができやすくなった?
食欲がなくなった?
全身の倦怠感?
などの症状があれば、要注意です!!!
お年寄りの方だと、この肝性脳症を、ただの認知症?と勘違いしてしまわれるケースもありますからね。周囲の方が、その異変に気づいてあげる必要もあります。
また、肝臓に流れなくなった血液が、行き場をなくし、胃や食道に静脈瘤ができる事もあります。
万が一、この静脈瘤が破裂してしまうと、大量に出血してしまう事も考えられます。
もし、静脈瘤が発見されたら、内視鏡で血管にできた静脈瘤が破裂しないように、出来たコブを壊死、もしくは固めるなどの処置をして、事前に血管が破裂するリスクをなくす必要があります。
そして、できるだけ食事も胃や食道の粘膜を傷つけないような、消化が良く柔らかい食べ物にします。
食事は、一度に沢山摂るのではなく、数回に分けて食べるなどして胃や食道にかかる負担を軽くしてあげましょう。
肝性脳症の治療は、まず原因となるタンパク質の摂取を控え、アンモニアが発生するのを抑制しなくてはいけません。
そして、大腸内で発生したアンモニアで、肝臓に負担をかけないように、排便を促す薬を服用し、有害なアンモニアを外に出します。
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