肝臓生検について
肝臓じたいは、針を刺しても痛みを感じる事はないので、麻酔は必要ありませんが、肝臓が納まっているのは、腹膜と言われる大きな袋の中です。腹膜の外にある、筋膜、筋肉、皮膚である腹壁部分は、針を刺すと痛みを感じる部分なので・・・・
肝臓生検??
は、局所麻酔をして行われます。肝臓生検用の細い針を、肝臓に刺して、肝臓内の組織を、直接採集し、その病変を調べます。採集した組織を、顕微鏡を使った、病理検査で組織の状態を調べることで、良性なのか悪性なのか?の診断がつきます。
スポンサードリンク
また、癌の進行度を判断する重要な、手がかりにもなり、癌以外にも今置かれている、肝臓の状態を把握する事ができる事になります。
採取した細胞の壊死状態にも、特徴があり、それが急性肝炎なのか?慢性肝炎なのか?ウイルス性のA型肝炎、B型肝炎、C型肝炎なのか?と言った具合に、ウイルスの特定もできるのが、肝臓性検です。
肝臓の状態が悪く、慢性化してくると、肝臓内に結節ができます。
結節とは、繊維化した細胞に、囲まれた正常な細胞が、まるで無人島のようにみえる状態です。採集した、組織の中に結節が確認されると、慢性肝炎である事がわかります。
そして、肝臓の一部に結節がある場合は、慢性肝炎と診断されますが、この結節が肝臓の全体にあるような場合は、肝硬変と診断されます。
採集した、組織の状態を調べるだけで、いろんな分析が可能で、生検後の治療にとても役立つ、情報を得る事ができます。
上記は、慢性肝炎や肝硬変を例にあげましたが、急性肝炎やウイルス性のA型肝炎の場合は、肝小葉の周辺に壊死が確認できます。
C型肝炎の場合、肝小葉の壊死は少ないようですが、B型肝炎の場合だと、肝小葉全体に壊死がみられます。
肝小葉は下記の図のように、右葉と左葉に分かれています。
急性肝炎は、肝炎ウイルスがほとんどの原因ですが、ウイルスの種類により、治療も異なりますので、ウイルスの特定は必須です。
癌化や肝小葉の壊死の有無、結節やウイルスの特定など、肝臓生検は、肝疾患の特定に重要な役割を果たしている事が分かります。
肝臓生検後のリスク |
2,3日は、右の脇腹に違和感や、ひきつり感を感じるかもしれません。
肝臓生検の施術時間は、そんなに長くはありませんが、事前の準備や、組織切除後の止血確認のために、数日の入院が必要となります。
肝臓のリスクを、最小限にするために、事前の肝臓の状態も、とても重要です。
また、肝障害に伴い、血液凝固因子を作る機能が低下してい場合は、出血しやすいので、肝生検を見合わせる事もあります。
その他に、肝機能低下の黄疸症状が強い場合も、無理に肝生検を行う事もありません。
スポンサードリンク
▲ページのTOPに戻る
関連記事 肝臓病は、1日3回の食事療法が基本です。必須不可欠な栄養素や、避けるべき食品とは?
肝機能を高めたり、肝臓の炎症、解毒作用、黄疸、むくみ、腹水を取る効果のある食べ物!などが分かります!!
スポンサードリンク