ウイルス肝炎について
肝臓の病気は、食べ過ぎやアルコールが原因の一つでもありますが、それ以外の原因として一番多いのは・・・・肝炎ウイルス??
によるものになります。肝炎ウイルスは、肝炎を引き起こすウイルスとしても有名でA型、B型、C型、D型、E型肝炎ウイルスなどが、これにあたります。
これらの肝炎ウイルスに感染してしまうと、一定の潜伏期間を経た後に、肝炎ウイルスが活動を始め肝臓を、どんどん傷つけ破壊していく怖い病気です。
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ただ、感染はしたものの発症しないケースも中にはあり、これを【無症候キャリア】というみたいですネ
A型肝炎
A型肝炎のウイルスは、比較的、不衛生な場所で感染する事が多いようです。例えば、きちんと加熱処理をされていない食べものや生水、感染者の便などを介して感染します。
昔は畑などに使う肥料を、牛糞等などではなく、人のウンチを使っていた事もあり、感染を拡大させた事もあります。
当時、A型肝炎ウイルスに感染した人は、すでに抗体ができ再度感染する事はありません。
逆に抗体を持っていない、今の若い方は、海外旅行など、あまり衛生環境の良くない国などに行った場合、食べ物や生水などで感染するパターンです。
A型肝炎に感染しても、これは急性肝炎なので慢性化する心配はありません。感染から、だいたい4週間後あたりに症状が出てきますが、そのほとんどは、そのまま治ります。
ただ、まれにですが症状が悪化し、劇症肝炎にまで発展する場合もありますので、注意は必要ですネ
危ないと思われる食べ物は、しっかりと火を通して食べるようにする事が、A型肝炎の予防につながります。
肝炎ウイルスは、小児麻痺を起こさせると言われる、ポリオの仲間ですが、加熱する事で死滅します。
食べ物の中でも、貝類がA型肝炎ウイルスを溜めこむ性質があるので、例えば生カキなどは要注意です。それは、生カキを食べてA型肝炎を起こすケースも多いようです。
生カキなど、生物を調理した、まな板や包丁なども、しっかり熱湯消毒し、感染経路を断つ必要がありますね。
もしも、A型肝炎に感染してしまったとしても、一過性のものなので、良好な経過をたどるのも特徴です。ただし、発症初期に安静を怠り、無理をして動きまわると、肝臓の再生が上手くいかず、危険な状態になる事もあるので、注意しましょう。
B型肝炎
B型やC型ウイルスは、血液や体液で感染し、肝臓癌に移行するリスクもあります。
まず、B型肝炎の感染ルートとして、母子感染があり、母親から胎児もしくは乳幼児に感染します。そのほとんどは、出産の際に産道を通過する時に感染するようです。
しかし、もし妊婦検診などで、ウイルス感染が分かったとしても、分娩直後に適切なHBV母子感染予防を行う事で、生まれてくる子の95%以上は、感染を予防する事ができます。
それ以外には、輸血や注射器の使いまわし、入れ墨や針治療、キャリアの人の体液や血液に接触した際の感染です。
また、B型肝炎は幼少期での感染と、成人期での感染では症状にも違いがあり、成人後の感染の場合は肝炎が慢性化する事が少ないようです。
成人後の感染の7、8割は症状もなく治り、そのうちの2、3割は、急性肝炎を発症しますが、深刻な状態になる事もなく完治しています。
そして、一度B型肝炎にかかり完治した人は、二度とB型肝炎になる事はないと言われています。
しかし、まれに成人期での感染とは言え、肝炎が慢性化し、悪化する場合もあります。
このように、どの時期に感染したか?で大きく、その後の経緯が変わってきます。
そして、母子感染など、幼小時期での感染は、慢性化しやすい傾向がありますので、注意が必要です。
☆慢性肝炎とは?
肝炎ウイルスによる炎症が、6カ月以上続く事を慢性肝炎と言います。
B型肝炎の症状と経緯
B型肝炎の自覚症状は、ほとんどありませんが、症状が急速に悪化した場合は、食欲不振、吐き気、全身の倦怠感、黄疸などの症状がでてきます。
B型肝炎が悪化する経緯には、個人差があり、急速に重症化し肝不全になる場合もあれば、20年近くかけて、ゆっくりと症状が進行する人もいます。
中には、いきなり肝臓癌になる場合もあり、今後どのように変化するのか?の予測が難しいのが、B型肝炎です。
そして、B型肝炎は、C型肝炎よりも10年以上若いうちから、肝硬変になるとも言われているので、こまめな検査がかかせません。
ウイルスの増殖を抑え、肝炎を鎮め肝機能を正常な状態に近づける治療が必要です。
C型肝炎
C型肝炎は、慢性化し、肝硬変や肝臓癌になる確率が高いと言われています。
C型肝炎に、始めて感染した場合の、7割くらいは持続的に感染した状態になります。
40歳の時点で、その7割は慢性化し、そのまま何の治療もしないまま、70歳を超えてくると肝硬変や肝臓癌に移行しやすくなります。
C型ウイルスは、B型ウイルスに比べ、血液や体液中のウイルス濃度も少ないのが特徴なので、母子感染や体液感染は、まれです。
主な感染経路は、輸血や注射器の使いまわし、入れ墨や針治療、キャリアの人の体液や血液に接触した際の感染で、これらの血液を扱う器具が、一番多い感染経路となります。
上記のようなルートで感染すると、まず40日くらいの潜伏期間を経て、急性肝炎になります。
その半数は、食欲不振や全身の倦怠感、黄疸などの症状が出てきますが、残りの半分は自覚症状もないまま、急性肝炎が治まります。
C型肝炎の特徴は、A型、B型に比べ、比較的症状が軽い事があげられます。しかし、これがやっかいな点でもあり、免疫による強い炎症反応が起きない変わりに、ウイルスが肝細胞に住みついてしまうと言う問題もあります。
そして、ウイルスが自然に増殖を停止する事はありませんので、放置してしまうと高い確率で、段階を経て悪化するので、年月が経てば経つほど、危険です。
ただ、肝炎じたいが命を脅かす事はありませんので、早く治療を開始し、肝硬変や肝臓癌にならないようにする治療が行われます。
医学の進歩で、最近では感染しても治癒率が、かなり上がってきていますので、そんなに心配なさらず、適切な治療を何よりも早めにする事が、一番大切です。
ウイルス肝炎に限らず、肝臓が弱ってくると、症状として、疲れやすいだとか、全身の倦怠感、食欲がない?などの症状がでます。このような、小さなサインを見過ごさない事が大切です。
肝臓の症状は、確かに乏しくはありますが、このように症状が、全くない?わけでもありません。ただ見過ごされやすい欠点はありますネ(汗)
些細な異常でも、もし気になる点がありましたら、お近くの病院で、血液検査や尿検査をするだけでも、肝臓の異常は発見できます・・・
気がついた時には、かなり悪化?していた!なんて事のないように、普段から肝臓が出す些細なシグナルにも。気がついて肝臓を回復させてあげましょう
他の肝臓の病気
■脂肪肝 ■NASH(非アルコール性肝障害) ■ウイルス性肝炎(A型・B型・C型) ■肝のう瘍 ■肝臓のう胞 ■肝血管腫 ■肝硬変 ■アルコール性肝障害 ■薬物性肝障害 ■アレルギー性肝疾患 ■劇症肝炎 ■自己免疫肝疾患 ■肝内結石 ■肝臓癌の症状 ■肝臓癌の治療 ■癌の転移と再発
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