胃潰瘍や十二指腸潰瘍の吐血や下血
胃や十二指腸に、何らかの炎症や潰瘍、腫瘍などが出来ると、吐血や下血と言う形で出血する場合があります。吐血の場合は、胃が重苦しい感じがしたり、胃がムカムカしたり嘔吐を伴いながら吐血します。
胃や、十二指腸で出血している場合の吐血？
は、鮮血ではなく胃酸の影響で、黒褐色のものがでるのが特徴です。出血して時間の経過とともに、胃酸も加わり色が変わってきてしまうので、血の色である程度は判別できます。
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つまり、真っ赤な血を吐いてしまった場合には、胃や十二指腸ではなく、肺結核などの原因で吐血している場合も考えられます。
他には、食道の動脈瘤が破裂して出血していたり、聞きなれない病気ですが、マロリー・ワイス症候群だった場合も、鮮血を吐いてしまいます。
吐血してしまうと、本人はとても苦しいので顔がだんだんと青ざめてしまったり、不整脈になったり冷や汗が出て、血圧が下がるなどの症状も出てきます。
こんな症状がでたら、まず頭を低くして寝かせてあげましょう。そして大至急、救急車等で病院に搬送する必要があります。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の出血には、吐血・下血があります。下血とは、ウンチに血が混ざる事を言うのですが、胃や十二指腸からの出血が原因で下血する場合のウンチの色は・・・
コールタール状の、黒っぽいウンチが特徴です。
胃液等で変色して、その後、ある程度の時間を要して大腸を通過してウンチが肛門から出てくる頃には、始めは鮮血だった血液も黒っぽくなってしまうからです。
ただし、胃や十二指腸から大量に出血した場合は、短時間で小腸、大腸を通過し排泄されるので、黒いウンチではなく暗赤色のウンチがでる場合もあります。
そして、下血がある場合は胃や十二指腸潰瘍だけではなく、胃癌や大腸癌の可能性もあります。
しかし、大腸癌でも肛門に近い位置からの出血になればなるほど、黒っぽいウンチではなく鮮血が混ざったウンチになります。
ウンチの色で、ある程度はどのあたりの出血なのか？出血の量は多いのか少ないのか？などを推測できます。
いつもと違う色のウンチ？には要注意です。異常を感じたら早めに受診しましょう。
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