胃潰瘍・十二指腸潰瘍の診断検査について
これらの検査は、まず問診や触診から始まります。疑わしい所見が見つかった場合は・・・
胃潰瘍や十二指腸潰瘍になっていないか?を検査します
次に行われるのは、レントゲンなどのX腺検査、内視鏡カメラになりますが、ここで、さらに詳しく調べていく事になります。もし、この時、内視鏡検査で潰瘍が見つかった場合は、潰瘍部分に癌細胞がないかどうか?を、生検(組織検査)で、念のため確認しますが、これがだいたい1週間くらいかかります(汗)
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それは、潰瘍の周辺に、ごく小さな早期癌がみつかる事があるからです。しかし、 胃潰瘍や十二指腸潰瘍=癌化すると言う訳ではありません。
それは、潰瘍になる前から癌化しているケース!もあるのでいちがいに、潰瘍が癌化するとは、はっきりと言えなくなってきていると言うのが現在の見解のようです。
そして、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を、診断検査する上で、進行具合や重症度など、いくつかの基準があります。
これは、内視鏡で、胃や十二指腸潰瘍を、観察した場合の潰瘍の進み方で分類されています。
内視鏡カメラで、もし潰瘍が見つかった場合は、その場で切除する事ができます。
切除された潰瘍は、念のため生検に出し、癌化などがないか?調べる場合もあります。
検査結果は、1週間くらいに出ますので、再度来院する必要があります。
一度、潰瘍ができると、再発しやすいので、その後はマメに定期健診を受け再発予防につなげていきましょう^^
潰瘍とは?
潰瘍とは、皮膚や粘膜の一部が、欠損し、エグれた状態の事を言います。
しかし、胃潰瘍と言っても、数日もあれば治ってしまうような、比較的、傷の浅いものや、傷が深ければ、逆に治癒にかかる時間は、数ヶ月に渡る事もあります。
よって、潰瘍はその深さにより、4段階に分類されます。
(↓下記参照)
Ⅰ・・・組織欠損があるものの、粘膜のみにとどまっているもの(びらんと言う)
Ⅱ・・・組織欠損が、粘膜筋板を超えてしまい、粘膜下層にまで達しているもの
Ⅲ・・・組織欠損が、固有筋層にまで、達しているが、切断されていないもの
Ⅳ・・・組織欠損が、胃壁の全部の層に達しているもの
潰瘍は、ただ胃に傷がある?と言うだけでなく、それ自体が増大したり縮小したりを、繰り返す??
と言った経過をたどる傾向にあります。
潰瘍は、完全に治癒し、その後は再発しないものもあれば、治癒しないで長期にわたり炎症があるもの、中には、さらに悪化してしまう?ものも存在しています。
でも、やはり潰瘍のほとんどは、繰り返し再発してしまう?のが、現状なようです。初発で、しっかり治し、いかに再発させないか?がキモで、再発も繰り返すほど、治りにくくなってしまいます。
潰瘍ができると、どんな症状が出るのか?
胃潰瘍や、十二指腸潰瘍は、自覚症状から、ある程度の診断が可能です。その中でも、一番多い症状が、みぞおち周辺の痛み!その次に、過剰な胃酸による、胸焼けやゲップ、呑酸、そして吐血や下血と言った症状です。
潰瘍の自己診断?
消化性潰瘍は、症状などで、あるていどの自己診断は可能です。上記のような、痛みや症状などの、兆候があるか?ないか?は、胃潰瘍を診断する上に、重要な判断な材料になります。
お腹の痛みは、みぞおち付近が多く、それは焼ける?ような痛みであったり、刺す?ような痛みであったりします。時に、圧迫感だけの時もあれば、何となく鈍い痛みがある?と言った感じの時もあります。
潰瘍が、どの位置にあっても、痛み!としてあらわれる場所は、ほぼみぞおちに集中します。
痛みがみぞおちに集中するのはなぜ?
胃壁にできた傷口が、胃酸にふれると、胃粘膜の壁内神経が、どんどん刺激される事になります。
その刺激が、次は、みぞおちにある、大きな腹部神経に伝わる事で、潰瘍ができた場所に関わらず、みぞおち付近に、痛みが集中してしまう傾向があるからです。
潰瘍に伴う痛みとして、一番多くわかりやすいのは、食事との関連性です。
例えば、食間や夜間など空腹時の痛み?お腹が減る?と痛くなる?このような症状は、十二指腸潰瘍ができた場合に多くみられます。
そんな時は、お腹が減った時に、ミルクを飲んだり、何かを食べると痛みが治まる?のであれば、潰瘍の可能性が高くなります。食べ物で、胃酸が中和される事で、痛みが和らぐからです。
空腹時ではなく、食後に痛む?ようであれば、胃潰瘍の可能性が高くなります。このように、消化器系の潰瘍は、食事のタイミングに影響されやすいと言えます。
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胃酸による影響?
胸焼けやゲップなどの、胃酸が原因となる症状が出やすいのは、食事の感覚が長く開いた時、過剰なストレス、酸っぱい物など、胃酸の分泌を高めるような食べ物を食べた時、おつまみ等を食べないで、お酒ばかり飲んだ時などに多くみられるようです。
同じ胸焼けでも、朝、強い胸焼け?症状で目が覚める?などの症状は、酸が胃から食道の下部に、逆流するために起こります。これは、逆流性食道炎と言われるものです。
吐血や下血?
吐いた吐血物の色は、赤ではなく、チョコレートのような色になります。これは、胃酸の作用により酸化される事により、黒っぽくなります。しかし、赤い血の場合は、食道からの出血の可能性もあります。
吐血ではなく、ウンチに大量の血が混ざる事もあります。この場合も、胃酸の影響で、ウンチは鮮血ではなく、黒いタールのようなウンチになります。
ただし、少量の出血の場合は、気づかないまま放置してしまう?事も多いのも現状です。この場合、早期発見の手段として、便潜血検査があります。少量の血が混ざっていても、反応しますし、内視鏡検査のような、苦痛もありません。
このように、あるていどは、潰瘍かどうか?の判断(診断)できはしますが、最終判断のためには、必ず病院で行くようにしましょう。
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