エタノール注入療法について
癌細胞をエタノール漬けにして、死滅させる治療法を・・・・エタノール注入療法??
と言います。高濃度のエタノールは、タンパク質を変性させ凝固させる性質があるので、この働きを利用しています。
発生した癌の大きさが、3㎝くらいまでで、癌の数も、2ヶから3ヶ以内を対象とした治療法でしたが、治療成績も良いので、今では、3ヶ以上~5ヶくらいあっても、積極的に治療が行われているようです。
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このエタノール注入療法は、超音波画像を見ながら行われます。長い注射針を体外から刺して、ほぼ純度100パーセントのエタノールを、注入する事で、癌細胞を壊死させます。
壊死した癌細胞は、自然に吸収されます。治療を受けられる方への負担が少なく、正常な細胞への影響も少ない!と言うメリットがあります。また、傷も注射針の跡くらいで済みます。
1回の治療にかかる時間は、20分から30分くらいと短く、エタノール注入療法は、手術に匹敵するほど、かなり優れた治療成績を残している事もあり、積極的に行われている治療法の一つです。
局所麻酔をかけてから、超音波検査で癌のある場所を確認してから、その場所に狙いをつけ、針を刺しエタノールを注入します。
一時的に、肝機能が低下する事もありますが、1週間もすれば回復に向います。
ただ、1回の治療は短いとは言え、数回に分けての治療が必要なため、1週間~2週間ほどの入院が必要となります。
また、エタノール注入療法は、何回でも繰り返し行う事ができますので、万が一癌が再発してしまった?場合にも効果的ですね。
このように、治療成績が良いエタノール注入療法ですが、発生した癌が、あまりにも深い場合や、他の臓器と隣接し、針がどうしても刺す事ができない場合は、この治療法には向かない事もあります。
エタノールは、アルコールの事なので、このアルコールに敏感に反応してしまう方などは、注入したアルコールで、酔ってしまう場合もあるようです。
よって、エタノールに敏感に反応し過ぎてしまう場合は、この治療を受けられない場合もあります。
エタノール注入療法は、単独だけの治療以外に、他の治療と、併用しながら行われる事もあります。
例えば、ラジオ波焼灼療法で取りきれない癌を、エタノール注入療法で、さらに死滅させる?と言った具合にです。
ラジオ波焼灼療法とは、波ラジオ波で癌を焼いて、小さくする治療法です。ピンポイントに、癌細胞だけを狙って、焼灼するので、こちらの治療法も。正常な細胞への負担も少なくすみます。
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