肝臓肥大は何故起こる?
何らかの原因で・・・・肝臓が肥大??
してしまうと、肝臓の大きさが、正常な範囲を超え大きくなります。正常な肝臓の場合だと、
肝臓の下端の位置は、右肋骨の下端(肋骨縁)の位置と重なるのですが、肝臓肥大すると、肋骨縁よりも下まで肝臓が下がってくるので、触診で確認できます。
肝臓が大きく腫れてしまった状態を、肝肥大と言われています。肝臓は、とても重要な役割を担っているだけあり、その大きさも半端ないですね^^その臓器が、さらに大きくなってしまったら・・。もちろん、その周辺も圧迫されますので、何も症状が出ない?方がおかしい?と言う事になりますね。
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肝臓と言う臓器は、たとえ切除したとしても、ちゃんと元の大きさに戻ってくれます。肝臓の再生力には、目を見張るものがあります。まるで、七転八起のダルマさんのようです。傷ついても、黙々と修復を繰り返している、そんな頑張り屋さんの肝臓を、たまにはいたわってあげましょう^^
では、なぜ、腫れるのか?
それは、早く、傷ついた部分を治そうと、修復する過程で起こります。自然治癒力からくる炎症反応の一つで、周囲の細胞内の容量が増加し、腫れとして現れている感じです。
つまり、炎症を修復する過程で、その代償として、肝臓の腫れが生じているわけです。
炎症が治まれば、肝臓の腫れも引きますからね。肝臓にトラブルが起きているサインの一つです。
肝炎になると、肝臓に腫れが生じますが、この肝炎が慢性化すると、長きに渡り、肝臓が腫れている状態と言う事になります。慢性肝炎が、これにあたりますね。
慢性肝炎は、肝臓の門脈圧亢進により、右葉は萎縮し、左葉か腫大します。肝臓は、右葉と左葉、2つに分かれています。(右葉と左葉の場所は、下図を参考にして下さい)
慢性肝炎のような、長引く炎症を、そのまま放置してしまうのは、とても危険ですね(汗)
また、肝臓の炎症を始め、他の病気で、肝臓が肥大する事もありますが、脂肪肝のように肝細胞に、中性脂肪が異常にたまり、肝臓が腫れる事もあります。
肝臓が、まるでフォアグラ?のようになってしまうのが、恐るべし脂肪肝です。大きく腫れると、さわった時軽い痛みを感じます。
肝腫大の原因は、例えば、細菌やウイルス感染による肝炎を始め、脂肪肝、アルコール中毒、うっ血性心不全、白血病、神経芽細胞腫、ライ症候群、肝細胞癌、遺伝性果糖不耐症、
糖原蓄積病、腫瘍転移、原発性胆汁性肝硬変、 サルコイドーシス、硬化性胆管炎、溶血性尿毒症性症候群、初期の肝硬変などです。
初期の肝硬変は、肝臓が肥大しますが、末期になると肥大した肝臓は、逆に収縮していきます。
肝臓が腫れて、壊死した肝細胞を何とか修復しようとしているうちは、まだ自然治癒力が働いている証拠です。この時期を代償性の肝硬変と言います。
今までは、肝硬変まで進行すると、完全な肝臓の回復は無理でしたが、現在では、この代償期の肝硬変であれば、抗ウイルス剤や、インターフェロンを上手く利用する事で、健康な肝臓に、近づけるようになってきました。
症状の進行や、合併症を抑える方向での治療になります。
しかし、壊死と再生が繰り返され、再生も不完全になってくると、壊死した肝細胞で埋め尽くされ、繊維化し収縮が始まります。残念ながら、このような状態は、非代償性の肝硬変になります。
肝臓の炎症が急速に進み、肝肥大すると、圧迫感を伴い、さわっても肝臓の腫れが分かります。どの程度の腫れなのか?を、まず触診で診断します。
触診した時の肝臓の感触も重要で、触った時に柔らかいのか?それとも硬いのか?しこり?の有無、肥大の程度なども重要な参考になります。
肝臓肥大は、代謝機能の亢進として、一時的に肥大する場合もありますが、上記のような病気のシグナル!として現れる事もありますので、何が原因で肝臓が腫れているのか?を調べる必要があります。
働き者で、我慢強い肝臓です。沈黙の臓器とも、言われますが、全く症状が出ないのか?と言うと、そんな事もありません。
ただし、肝臓のシグナルと言っても、確かに、見過ごされやすいのも事実です。最近どうも疲れが取れない?食欲不振?など、誰にでも良く起こる症状ですからね(汗)
ぜひ、血液検査だけでもお勧めします。肝機能低下は、血液検査でバッチリとサインが出ていますので^^
お仕事で、時間がどうしても取れない方のために、郵送で血液検査ができる、キットなどもありますね。辛い症状や、肝臓のシグナルを後回しにしないで、前向きに自分の体と向きあう時間も必要です^^
不規則な食生活を、長く続けている人ほど、肝機を酷使してしまう傾向にあるので、ずるずると今の生活を続けていると、そのうち肝臓が悲鳴をあげてしまいます。
肝機能の低下は、食生活を改善するだけでも、ずいぶん回復に向かいます。この機に、肝臓をいたわってあげてください^^
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