糖尿病性昏睡/急に意識不明になる？
血糖値の高い状態が続くと、急に意識不明になる？？糖尿病昏睡？？
を起こす危険もあり、これが運転中に起こると思わぬ事故につながる可能性もあり、本当に危険です！！！！！もう、かなり昔の話ですが。私が以前、同じ職場で働いていた方に、糖尿病の方がいて、自分でインスリンの注射を打ってみえました。
仕事中に、とてもウトウトするような仕草は良く見かけましたが、その時は冗談で二日酔いで眠いぜ？なんて言いいながら笑い、いつも明るく優しいオジサンでした。
ある日の夕方、何気に見ていたニュースで、踏み切り事故の映像が目に飛び込んで来ました。
踏切下の用水路から、大破した車が引き上げられていたのですが、その悲しい事故を起こしてしまったのが、この同僚のオジサンだったのです（泣）
奥さんと、若い娘さんを残したまま、天国へ旅立たれてしまいました。
踏み切りの前で停止、電車の通過を待っている間に、糖尿病昏睡に襲われてしまったようです（汗）
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糖尿病昏睡には、ケトアシドーシス昏睡と高血圧高浸透圧昏睡の２種類の昏睡があります。
【ケトアシドーシス昏睡】
ケトアシドーシスの状態が強くなると、口の渇き、水分を多く欲しがる、多尿、体の倦怠感、体重の減少等の症状が出てきます。
そして、さらに悪化してしまうと・・・
呼吸困難、大きく息を吸うようになる、嘔吐や腹痛などの症状を経て昏睡状態になります。
インスリン不足が主な原因で１型糖尿病の人に起こります。インスリン注射を中断してしまったり、感染症やケガなどで血糖コントロールが大きく乱れた時に、糖尿病昏睡は起こりやすいので注意が必要です。
とは言え、２型糖尿病の人でも同様な状態に陥ると発症の恐れがありますので油断はできません。
ケトアシドーシスとは、血液が酸性の状態に傾いてしまった状態の事を言います。インスリンが不足すると、脂肪のエネルギー転換に支障が出て、ケトン体と言う物質が生成されます。
このケトン体が原因で、血液が酸性に傾いた状態の事を言います。
＊個人差はありますが、糖尿病の人は独特の体臭を放つ事があります。ケトン臭やアセトン臭と言われるもので、ココナッツのような甘い匂い？もしくは、甘酢っぱい匂い？がこれにあたります。
（この匂いをどう感じるか？には個人差があります。）
ただ、今までと何だか違う匂いを感じるのであれば、この匂いも糖尿病に関わらず、何かの病気のシグナルになっている可能性もありますので、ご参考までに＾＾
周囲が気づいたら、指摘してあげると良いかもしれませんね。本人には自覚がない場合もあります、周りの方が見守ってあげましょう。
【清涼飲料水ケトーシス】
喉の渇きを潤すために、水やお茶ではなく清涼飲料水をたくさん飲んでしまった時に起こりやすい昏睡症状です。
清涼飲料水は糖分を多く含んでいますので、これらの飲料水をあまり多く飲みすぎると、インスリンがそれだけ消費され減ってしまうので、インスリンが減ってのと同じ状態になるために、昏睡が起こります。
１型、２型糖尿病、どちらにも発症し、ケトアシドーシスと同じ分類に位置します。
【高血圧、高浸透圧昏睡】
高血糖と、著しい脱水状態を伴います。血液がかなり濃い状態になった時に発症する恐れのある昏睡です。
２型糖尿病の人が、感染症や脳血管障害などで血糖値異常が起こってしまった時などに起こりやすくなります。
特に注意しなくてはいけないのは、水分摂取の少ない高齢者の方です。また活動性が低いので、周囲に気づかれにくく、同時に認知症を患っているとさらに発見が遅れてしまいますので、マメな水分補給が大切です。
糖尿病昏睡は、少し休めば治まるようなものではなく、時間の経過と共に重大な結果を招く事になりますので、糖尿病の方が急に意識不明になるような場合は大至急、かかりつけの医療機関に連絡しましょう。
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