脱臼の種類と症状
脱臼は、スポーツや交通事故などによる怪我が原因で、膝蓋骨が横にずれてしまう事で起こります。脱臼してしまうと、痛みが激しいので、歩く事や膝を動かすのがとても辛くなります。脱臼とは、骨と骨を繋ぐ可動部関節が、完全に外れた状態の事です。
そして、膝蓋骨がはずれる事を、膝蓋骨脱臼と言います。また、膝蓋骨を支える繊維組織がゆるむ事で、膝蓋骨が外れたり、もしくは外れそうになっている状態の事を膝蓋骨亜脱臼です。
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脱臼の原因と治療
脱臼してしまった場合は、ずれてしまった膝関節を元に戻す必要があるので、麻酔をかけ膝蓋骨を正常な位置に戻す治療をします。膝についている大腿四頭筋の働きによって、膝の外側に力が入る事になるので、膝蓋骨は外側に外れてしまいます。
亜脱臼の症状は、坂道や階段を降りるなどの動作時に、膝がガクッとして力が抜けそうになったり、階段上る時に膝蓋骨の周りに痛みを感じます。
初期の場合なら、安静にする事で症状は改善されますが、痛みが激しいようなら手術が必要になる場合もあります。
膝蓋骨がはずれると、膝がしだいに腫れてきて痛みを伴うようになってきます。
特に、膝蓋骨の内側を指で押すと痛みを生じ、ゴリゴリと変な音がする事もあります。
症状が軽い場合は、安静にして患部を冷やす事で改善しますのでスポーツなどの運動は、一休みしましょう。
ただし、症状が重い場合はサポーターや、足底板などを装着したり、合わせて筋力トレーニングなどをすると効果的です。
万が一、亜脱臼を繰り返してしまう場合は、膝蓋骨がついている脛骨を切り離して、それを内側にずらす手術する場合もあります。
この手術は骨を切る事になるため、成長期の方には行えませんが、手術が可能であるならば、膝蓋骨にかかる力の方向を変える事ができますので、膝への負担を軽減する事につながります。
脱臼を繰り返す??場合
年に数回はずれる?もしくは、時々はずれてしまう?事を反復性膝蓋骨脱臼と言います。まぎらわしいものに、習慣性膝蓋骨脱臼がありますが、これは膝を曲げると常に膝蓋骨が真横に脱臼している状態の事を言います。
膝を曲げた状態では、大腿四頭筋の筋力が効率よく伝わらないので、立ち上がる時は膝を手で支えないと立てなかったり、力が入れにくい?転びやすい?など症状がでますが、先天的要素も強いと言われています。
習慣性膝蓋骨脱臼の場合、膝の痛みは、少ない?もしくは、ほとんどない?事が多く、先天的にはずれている人は、気がつかない?まま日常生活を送っている方もいるようです。
習慣性膝蓋骨脱臼の診断は、視診や触診だけで確認でき、レントゲンや関節鏡の検査をすると、膝蓋骨が外側へずれているので、簡単に膝蓋骨脱臼や亜脱臼と診断がつきます。
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